本とおやつの小さなお店 うみねこ
2024年9月にオープンした「本とおやつの小さなお店 うみねこ」。ありがたいことに、開店から1年を無事に迎えることができました。
お客様に聞かれる質問で一番多いのが「なんでお店を始めたの?」です。
お店を始めた理由。
いくつかあるのですが、自分自身の居場所を作りたかったということが1番大きいかもしれません。
大学生の頃からカフェ巡りが好きで、いつか自分でもお店を持ちたいと思っていました。でもそれはなんとなくの夢、こんなことが出来たらいいなあという程度。仕事をしていく中で、店舗経営の難しさ、接客業の難しさも痛いほどわかり、コロナ禍も経験し実現するのは難しいと半ば諦めていました。
しかし、子どもが小学校高学年になると、急に手を離れ自分の世界を持つように。その時、私は毎日韓流ドラマを見ては、パートに行き家事をこなす日々。今まで子ども優先で時間を作り、合わせてきた生活に、ぽっかりと時間ができるようになりました。もともと打ち込める趣味も、誇れる能力もなく、次第に私このまま一生を終えるのか⁈と疑問を持つようになりました。子どもを優先するあまり、自分自身がわからなくなってたのかもしれません。
そんな時たまたまネットニュースで私設図書館の記事を読み、お客さんと一緒にお店を作れるこの仕組みにとても興味が湧きました。もともと本が好きで、ブックカフェをやってみたいと思っていた以前の夢が、現実味をおびてよみがえってきました。
何事も宙ぶらりんな自分が、自信を持って誇れる居場所を作りたい。
そしてそんな居場所が地域の子どもや親世代の居場所になったらいいんじゃない?と考えるようになりました。
少しずつ、お店をやりたい!こんなことがしたいと家族を説得し、周囲の人に相談をはじめました。その時話を聞いていただいた方に言われた一言がお店をやろうと決心する決定打でした。
「やらないで後悔するより、やって後悔した方がいい。やらないと何もわからないよ。今日が一番若いんだから、ダメだったらすぐやめたらいい。」
そうだ、今日が一番若いんだった!何があるかわからない、動ける時は今なのかも!と思えたこの言葉で動きはじめた気がします。
それからは物件を探しつつ、おやつ作りの練習をしたり、開業の手続きを勉強したりバタバタとしながら、オープンに至りました。
うみねこは、単なるカフェではなく、自分自身の居場所であり、誰かの居場所にしていきたい。本を通じて子どもや幅広い世代の方が、なんかあった時にふらっと寄れる、そんなお店にしていきたいと思っています。
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